近年ますます注目される赤珊瑚。
なぜその価値が高まり続けているのか、
高評価のポイントを交えてご紹介いたします。
<目次>
- 珊瑚と人のかかわり
- 今なお上がる市場価値
- 納得の日本産赤珊瑚―― 地中海産との違い
- 高品質の珊瑚とは
- 色による人気の違い
- 形と大きさの希少性
- 水と酸に要注意!珊瑚のお手入れポイント
- 珊瑚と人のかかわり
珊瑚の種類は約31種あり、
すべて温暖な気候の海域に生息しています。
限られた環境でしか生きられず、さらにゆっくりと成長するため
その希少価値は年々上がり続けています。
なかでも赤珊瑚はとくに希少性が高く、古くから珍重されてきました。
人と珊瑚の歴史はギリシャ・ローマ時代にまで遡り、
赤珊瑚の伝説が残っていたり、
地中海で採取した珊瑚をビーズ製品として加工し、輸出されていた記録が確認されています。
日本では19世紀後半、江戸時代末期の頃に高知県沖でサンゴ漁が始まりました。
絶滅寸前だった地中海の珊瑚に代わり、ヨーロッパで高値で取引されました。
現在も高知県沖や、小笠原列島、五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺の九州沖近辺
でサンゴ漁が行われており、水深100m~300mの海底から引き上げて採取します。
- 今なお上がる市場価値
現在でもその価値は衰えず、加工前の宝石サンゴの価格は2017年の時点で
1kg100万円以上、これは2011年の取引価格と比べても5割以上高くなっています。
もともと需要が高かった中国・台湾の好景気に伴い、
さらに多くの人が赤珊瑚を求めるようになったこと、
また、環境保護の観点から2008年より取引規制が始まったこともあり、
今後も赤珊瑚の価値はますます上昇することが予想されます。
- 納得の日本産赤珊瑚―― 地中海産との違い
日本の近海で採れる珊瑚は色・大きさともに品質が高く、高値で取引されています。
「フ」と呼ばれる人間の骨のような筋が日本産の珊瑚が持つ特徴で、
珊瑚の色合いを損なうのであまり喜ばれるものではありませんが、
他の海域で採れた珊瑚と日本産のものを識別するポイントにもなっています。
日本産珊瑚と双璧をなすのが、地中海の珊瑚です。
地中海産珊瑚は色ムラが少なく、加工後の仕上がりが綺麗な点が大きな特長であり、
日本産よりもやや明るい色味のものが多いです。
難点としては、他の産地の珊瑚よりも材質が柔らかく、内部の傷や、内包物が
白濁として見られてしまったり傷穴が多いという点があります。
地中海の珊瑚の原木の高さは20~30cmほどで、
枝の直径は10~15mmと、他の珊瑚に比べると小ぶりです。
そのため、装飾用に加工すると6mm前後の大きさとなります。
単一な色調と小ぶりなことから、ブレスレットなどのように粒を束ねた
アクセサリーに利用される場合が多いです。
- 高品質の珊瑚とは
宝石珊瑚の品質基準は「色」、「大きさ」、そして「傷や凹みがないこと」です。
ただし、傷や凹みがあっても産地証明や外箱などの付属品があれば価値は変動しますので、
買取を希望される場合は信頼のおける所で鑑定してもらうことをお勧めします。
- 色による人気の違い
日本産珊瑚のうち、最も人気があるのはアカサンゴです。
日本、中国、台湾の三ヶ国でとくに珍重されています。
色調が深いほどその価値は高まり、
最も深みのある、最高級の赤はオックスブラッドやトサ、血赤珊瑚と呼ばれています。
赤色はもともと台湾や中国で福を呼ぶ色として富裕層に人気が高い色です。
近年の2国の発展に伴い赤珊瑚の高騰が激しく、
日本の海域では赤珊瑚の大規模密漁が問題視されています。
- 形と大きさの希少性
宝石珊瑚の成型は、球体をした丸玉型のカットが最も人気です。
指輪やネックレス、ブローチなど様々な宝飾品に使われます。
血赤珊瑚の原木の根本付近の直径は平均でわずか3cmほどの大きさです。
これくらいの枝の太さであれば8mmまでの丸玉が作れます。
珊瑚の成長スピードは1年で約0.15㎜とひじょうに遅く、
この8mm丸玉が作れる大きさになるだけでも約200年の時間がかかります。
そのため10mm以上の綺麗な丸玉ともなると大変希少価値が高く、買取額も高額となります。
- 水と酸に要注意!珊瑚のお手入れポイント
生物由来の宝石である珊瑚は日頃のケアも大切です。
天然物であることともに日頃の手入れ具合も大きく評価に関わります。
いくら希少価値の高い珊瑚であっても、
人工的な傷や汚れはその価値を一気に下げてしまいます。
しかも、天然珊瑚は一度変色してしまうと元に戻すことはできません。
珊瑚の主成分は「炭酸カルシウム」という成分で、水と酸が大敵です。
人間の汗や、果汁、お酢がかかると珊瑚が溶けてしまう場合があります。
着用後は柔らかい布で優しく表面を拭い、保管の際は
ジップロック等の密封できるビニール袋に入れて
空気にさらさないようにすると、傷や風化から珊瑚を守ることができます。
さくら鑑定では、赤珊瑚の買取りを宅配にて行っております。
専門のスタッフが常在し、ひとつひとつ丁寧に査定をいたします。
証明書・外箱などの付属品がなくても喜んで買取りいたします!
宅配買取りですので、日本全国どこからでも承ります。
お気軽にご利用くださいませ。
買取り方法の説明はコチラ。
電話でのお問い合わせはコチラ。
LINE査定をご利用の方はコチラ。