数珠
●数珠について
数珠は仏教で使われる、玉状に加工した石類を連ねた法具で
主に葬礼などで使われています。
数珠には僧侶が用いる「本式念珠」と、一般信徒が使う
「片手念珠」に分けられており、本式念珠の方は
宗派によって房の色や珠の並び方など様々な様式が決められています。
数珠を形作る珠の数は正式には108個とされていますが、
片手念珠の方では簡略化され54珠、27珠など珠数を
減らしたものが主流となっています。
中には珠を1080個繋げた大型のものもあり、
もっぱら修行のために使用されています。
最近では腕輪念珠とよばれる、法具というより
アクセサリーに近い数珠も広まりつつあります。
●慶事用の数珠
数珠というと葬祭などの弔事に使われるイメージが
ありますが慶事にもよく用いられ、ご結婚祝いや
お嫁入りの道具などの慶事にも用いられてきました。
「嫁ぐ子に忘れず持たす、数珠一つ」という言葉があり、
数珠は幸せを願うお守りとして親から嫁ぐ娘へ贈るものでもあります。
仏式の結婚式では指輪や盃を交換する代わりに
お数珠の授与・交換が行われます。
数珠は厄除けお守りとしての役割もあり、結婚祝いとしては勿論
成人祝いや就職祝いなど新たな門出を迎えた方への贈り物としても最適です。
慶事のときに贈られる数珠は水晶や白珊瑚など白い数珠や
珊瑚やガーネットなどを使い、房も含めて赤や紫色の数珠が好まれる傾向にあります。
●数珠の小咄
地域によってはお葬式で珊瑚などのピンクや朱色の珠の数珠が
避けられていたり、また白い房の数珠を使うことが
常識となっているところもあります。
また、携帯時には鞄などに直に入れず数珠袋などの
専用の袋に入れるのが望ましいとされています。
一時的に手元から離す場合は、畳の上や机の上などへの
直置きを避け、袱紗などの上に置き丁寧な扱いをおすすめ致します。
●宝石珊瑚の数珠
ヨーロッパでは中世の時代から、アラビア半島で取れる黒珊瑚が
ロザリオに用いられてきました。この人気は根強く、
黒珊瑚は今でもアラビア半島周辺の主要な収入源となっています。
ヨーロッパに負けず劣らず、日本でも宝石珊瑚の数珠は人気があります。
中でも血赤珊瑚とよばれる赤黒い珊瑚の人気は格別で、他の色の珊瑚より
数倍高い値段で取引されています。
珊瑚は元々、仏教における七宝にも数えられ、日本を始め仏教に馴染みのある
国々では遥か昔から非常に珍しい宝物として大切に扱われてきました。
さらに日本では、赤珊瑚には女性の厄除けお守りの意味合いもあり、
成人前の娘に母から赤珊瑚が贈られ、その娘が母になれば同じ赤珊瑚を
次の世代の女子に渡す風習が室町時代の頃から続けられていたそうです。
また、中国では赤い色は福を呼ぶと言い伝えられており、
赤珊瑚は縁起物として大変な人気を誇っています。
●赤珊瑚の高価の秘密
珊瑚は成長が遅く、毎年決まった量の採取ができないため
生息できる環境も限られています。
100年程の年月で数センチ成長できるかどうかくらいの
成長スピードなので、宝石に加工できる大きさになるには
どうしても時間がかかり、おのずと市場での流通量は少なくなります。
加えて、珊瑚は人の汗で溶けるくらい繊細です。
手入れももちろん、加工にも慎重さを必要とします。
珊瑚の扱い方を分かった上で、高い技術を持った職人は
江戸時代から数を減らし続け、今ではほんの僅かです。
元々の流通量が少ない上に、きちんと加工できる人間が少ない。
こういった理由で天然物の赤珊瑚は高価値で取引されています。
かつて地中海沿岸で栄えていた珊瑚漁も、乱獲による良質な
珊瑚の減少とともに勢いは衰え、今では日本の周辺海域が
主要な赤珊瑚の採取地となっています。
この日本の赤珊瑚にも絶滅の危険性が懸念されており、
環境保護のための採取量や流通量の規制も次々と定められています。
規制により今後も流通量のさらなる減少が予想されています。
●赤珊瑚の鑑定は専門の買取業者へ
需要が急上昇している現在、赤珊瑚の売却を考えている方には
今が最大の売り時と言っても過言ではありません。
赤珊瑚自体の査定基準は、 色・大きさ・付属品 の3点です。
色の基準は査定した時期の流行りに左右されるので、
赤珊瑚の購入した当時以上の評価額で買取してもらえた事例も沢山あります。
現在の一番人気は、「血赤珊瑚」や
「オックスブラッド」と呼ばれる濃い赤色のもの。
ワインレッドや真紅色のような赤味が強いほど価値があがります。
赤珊瑚の色や形のほかにケースや保証書、産地証明書などが
付属されていれば、買取価格は大きく変わります。
日本産、とくに高知県産の赤珊瑚は一段と高く評価されますので、
赤珊瑚をご自宅で見つけた際は、ぜひ産地をご確認ください。
さくら鑑定では宝石珊瑚の買取に力を入れており、
とくに赤珊瑚の査定には高評価をいただいております。
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宝石珊瑚を専門知識の豊富なスタッフが鑑定し、
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