ブローチ

●ブローチについて

 

ブローチは青銅器時代のフィビュラと呼ばれる
安全ピン状の衣服の留め具から派生しました。
造花のブローチはコサージュ、帽子にとめるためのものは
ハットピンなどといった素材や用途別に様々なブローチがつくられています。

●ブローチの使い方

 

どこにつけても映えるのがブローチの長所です。

 

<ショールや上着の留め具に>
ストールやショールは秋口や春先などの肌寒い時期に軽く
羽織れるのが良い所ですが、ずれやすいのが悩み所です。
ショールやストールをブローチで留めると自分の
丁度いい具合に固定できて安心、かつおしゃれに見せることができます。

 

<帽子や服につける>
ジャケットやドレスの胸元にブローチをつけるだけでワンポイントアップします。

 

以前は胸上のあたりが定位置というイメージもあったようですが、
最近の流行ではやや上めの位置で留めるのが良いとされています。

 

服装とのバランスによっては鎖骨付近や肩にちょっと近いほうが
人から見られたときの目線が上がり、全体を引き締まった印象になります。

 

ブローチに加えて同じ色合い・素材のネックレスやイヤリングを
組み合わせればさらに印象が華やぎます。

 

<紐を通してペンダントに>
ブローチをネックレスチェーンに通すとペンダントに早変わりします。

 

ブローチに紐を通すには専用の金具が必要ですが、
服装に合った大振りのペンダントが無いときに重宝します。
絹やサテンのリボンなど、紐代わりの素材を変えると
また違ったおしゃれが楽しめます。

 

<専用パーツで帯留に>
和服でもブローチは楽しめます。
専用のパーツで帯締に通せば帯留になり、普段の着こなしも
ブローチを帯留にするだけで洋の雰囲気が加わり、
個性的な着付を楽しめます。

 

●赤珊瑚のブローチ

 

赤珊瑚のブローチはカメオや彫金、象嵌など
異なる素材と組み合わせたものが多いです。

 

とくに赤珊瑚に精緻な彫刻を施したカメオブローチは、
真珠で作られたカメオとともに18世紀頃に大流行しました。

●カメオブローチについて

 

カメオとは、浮き彫りの彫刻技法、またその技法で形作られた作品を意味します。

 

ストーン(石材)やラーバ(溶岩石)、シェル(貝殻)などといった
素材の違いで呼び分けられ、いずれも横から見ると土台よりも
モチーフが高くなっているのが特徴です。

 

カメオのモチーフには草花や動物、キリスト教の聖女や天使、
神話の女神がよく使われています。

 

現在の服装にもよく馴染み、洋服でも和服でも身につけられるため、
手軽なアクセサリーとして年齢を問わず人気があります。

 

カメオの技術はエジプト王朝の末期に発展し、
この文化を取り込んだローマ帝国であらゆる石やデザインのカメオが作られました。

 

ローマ帝国が崩壊した後も17世紀のルネサンスや、18世紀の古代様式
「エンパイアスタイル」など世間の注目ローマへ注がれる度に
カメオもともに注目されてきました。

 

●現在の赤珊瑚ブローチの人気

 

赤珊瑚のアクセサリーは素材の希少性と加工技術の難しさから
以前から高価格で取引されてきました。

 

昨今でも採取量の規制やアジア方面での需要の拡大から
新品の赤珊瑚はもちろん、ヴィンテージ物は更に価値が上がり続けています。

 

18〜19世紀にかけて赤珊瑚のジュエリーがヨーロッパで人気だったこともあり、
細工の見事なものや大きな赤珊瑚を使った高品質の宝飾品が多く作られています。

 

しかし、赤珊瑚のデリケートな性質上、現在もその価値を
保っているものはごく僅かです。

 

もし箪笥の中で眠ったままの赤珊瑚をお持ちでしたら
保存状態を見直すなどして大切に扱うことをおすすめします。

 

●お手入れの注意点

 

赤珊瑚は主な成分が炭酸カルシウムのため、人間の汗やプールの塩素といった酸性に弱いです。
空気に晒しているだけでも劣化するため、着用後に柔らかい布で優しく拭い、
密閉できる容器に入れて保存できると赤珊瑚の美しさを保つことができます。

 

また、人の歯と同じくらいの硬さですので
鉱物からできた宝石よりも傷つきやすいです。

 

このため、赤珊瑚を大切にするためには

 

①酸性の液体に近づけない
②着用後は柔らかい布で優しく拭き、密閉できる容れ物で保管する
③傷つきやすいため、他の宝石等と分けて保管する

 

といった点に注意が必要です。

 

●赤珊瑚の鑑定は専門の買取業者へ

 

需要が急上昇している現在、赤珊瑚の売却を考えている方には
今が最大の売り時と言っても過言ではありません。

 

赤珊瑚自体の査定基準は、 色・大きさ・付属品 の3点です。
色の基準は査定した時期の流行りに左右されるので、
赤珊瑚の購入した当時以上の評価額で買取してもらえた事例も沢山あります。

 

現在の一番人気は、「血赤珊瑚」や「オックスブラッド」と呼ばれる濃い赤色のもの。
ワインレッドや真紅色のような赤味が強いほど価値があがります。

 

赤珊瑚の色や形のほかにケースや保証書、産地証明書などが付属されていれば、
買取価格は大きく変わります。
日本産、とくに高知県産の赤珊瑚は一段と高く評価されますので、
赤珊瑚をご自宅で見つけた際は、ぜひ産地をご確認ください。

 

さくら鑑定では宝石珊瑚の買取に力を入れており、
とくに赤珊瑚の査定には高評価をいただいております。

 

宅配サービスを利用して全国各地からご依頼いただいた
宝石珊瑚を専門知識の豊富なスタッフが鑑定し、
適切な評価額をもって買い取らせていただきます。

 

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