●ネクタイピンについて
ネクタイピンはネクタイと衣服を挟んで使う服飾品です。 この役割は2つあります。 一つは、ネクタイを引き立てるファッションとしての役割。 もう一つは、せっかく整えられたネクタイの乱れを 防ぐための実用的な役割です。
今でこそネクタイには小剣通しのためのループがついていますが、 昔のネクタイには備え付けられておらず、 また裏地や芯地がないものも多くありました。
こういったネクタイでは襟元に巻いた際に小剣と大剣が バラバラと動いたり、ジャケットの下で位置が頻繁に ずれたりと理想的な形を維持することが大変難しく、 この問題を解決するためにタイピンが生まれたと言われています。
ネクタイピンの種類は大きく分けて「わに口」、 「クリップ式」、「タイタック式」に分かれます。 さらにネクタイの結び方や種類によっては「ショートクリップ」、 「スティック・ピン」などといった種類のものも用いられます。
●ネクタイピンの選び方
「わに口」と「クリップ式」のネクタイピンは、ネクタイピンの主流であり ビジネスシーンでも使う機会が多いです。
この2つのタイプのものは中のバネと金属の摩擦力で 衣服とネクタイを挟みこむため、着用を重ねると金属疲労によって 挟む力が弱り、ネクタイピンが滑り落ちる危険性が出てきます。
同じものを長く使うことを考えている場合は 金や銀、プラチナなどの劣化の遅い素材で作られたものや、 購入後のアフターケアなど保障サービスのしっかりした メーカーのものをおすすめします。
●ネクタイとの合わせ方
まず、ネクタイピンをシャツとネクタイ(大検小剣) 両方を挟むのがスタンダードな付け方と言われています。 このときネクタイピンは自分から見て右から左へかけて挟みます。
ネクタイピンをネクタイのどの位置に止めるかは服装によって変わってきます。
<上着を着ている場合> アウターやジャケットを着ている際は、第一ボタンの少し上で ネクタイを挟み、上着の襟元からピンをちらっと見せるのがおしゃれです。
<ワイシャツのみ着ている場合> 室内での場合であればワイシャツの第4と第5ボタンの間か それより下に留めます。
この位置にネクタイピンをつけると、しゃがんだ時にピンで 留めていない部分の剣先もしっかりと固定されとてもスマートに見えます。
<最近流行りの止め方> 最近は、わざと第1ボタンと胸元の間、今までの感覚だと やや上の部分にネクタイピンを留めるやり方がトレンドとなっています。 日本にはまだ馴染みが浅いですが、海外ではこのスタイルが 多く見受けられます。
●赤珊瑚のネクタイピン
赤珊瑚のネクタイピンは球型、または 原木の形を残したシンプルなものが多く、 発色の強い赤色はビジネススタイルを引き締めます。
色合いの似ている赤色系のネクタイよりも 紺や黒、シルバー系のネクタイの方がより赤珊瑚の 存在感を引き立たせることができます。
●赤珊瑚の高価の秘密
珊瑚は成長が遅く、毎年決まった量の採取が できず生息できる環境も限られています。
100年程の年月で数センチ成長できるかどうかくらいの 成長スピードなので、宝石に加工できる大きさに なるにはどうしても時間がかかり、おのずと市場での 流通量は少なくなります。
加えて珊瑚は人の汗で溶けるくらい繊細です。 手入れももちろん、加工にも慎重さを必要とします。
元々の流通量が少ない上に、きちんと加工できる人間が少ない。 だから天然物の赤珊瑚は高価値で取引されています。
かつて地中海沿岸で栄えていた珊瑚漁も、乱獲による 良質な珊瑚の減少とともに勢いは衰え、今では 日本の周辺海域が主要な赤珊瑚の採取地となっています。
この日本の赤珊瑚にも絶滅の危険性が懸念されており、 環境保護のための採取量や流通量の規制も次々と定められています。 規制により今後も流通量のさらなる減少が予想されています。
●赤珊瑚の鑑定は専門の買取業者へ
需要が急上昇している現在、赤珊瑚の売却を考えている方には 今が最大の売り時と言っても過言ではありません。
赤珊瑚自体の査定基準は、 色・大きさ・付属品 の3点です。 色の基準は査定した時期の流行りに左右されるので、 赤珊瑚の購入した当時以上の評価額で買取してもらえた事例も沢山あります。
現在の一番人気は、「血赤珊瑚」や「オックスブラッド」 と呼ばれる濃い赤色のもの。
ワインレッドや真紅色のような赤味が強いほど価値があがります。 赤珊瑚の色や形のほかにケースや保証書、産地証明書などが 付属されていれば、買取価格は大きく変わります。 日本産、とくに高知県産の赤珊瑚は一段と高く評価されますので、 赤珊瑚をご自宅で見つけた際は、ぜひ産地をご確認ください。
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