印鑑

●印鑑について

 

印鑑は印を押すための実用品です。
個人や組織の名前を彫り込んだ面にインクを付け、
紙に押すことで印を紙に写します。

 

印鑑の素材には硬さのあるものが用いられ、
プラスチックを始め象牙や石、水牛の角など
バリエーションに富んでいます。

 

古来より、交易の証や公文書の証明など大切な契約の
確実性を高めるために印鑑は使われてきました。

 

日本では、古代の邪馬台国の女王に中国の王から
贈られた金印などが有名です。
権力者が印を贈るということは、贈られた者の統治を
認め同盟を結ぶといった外交の上で極めて重要な意味がありました。

●様々な素材

 

チタン
チタンやアルミ素材は金属特有の硬質感があり、耐久性にも優れています。
経年劣化やひび割れ、錆びが浮いてくる心配もなく
金属アレルギーなどの影響もありません。

 

反面、手彫りで印を彫ることができないため
複製が作りやすいという難点もあります。

 

アクリル樹脂
アクリル樹脂製の印鑑は、安価で扱いやすく、
沢山の色や模様のものが作られており種類が豊富です。
しかし、摩耗性には優れますが、欠けやすいため取扱には注意が必要です。

 

鉱石
水晶や瑪瑙めのう、トパーズやサファイアなどを加工した印鑑もあります。
素材の硬さによっては欠けやすいものもあるため注意が必要です。

 

木材
木製の印鑑は暖かみがあり、優しい押し心地が特徴です。
柘植が印材として有名ですが、
紫檀、黒檀、香木の白檀などの印鑑もあります。

 

使うほどに手に馴染む使い心地に優れた素材ですが、
朱肉に含まれる油分で劣化する恐れがあるため
使用後は朱肉を拭き取る等の簡単な手入れが必要です。

 

象牙
象牙の印鑑は乾燥や空気の変化によるひび割れにも強く、
長期に渡って使用できます。
同じ象牙でも部位によって硬さや色味が変わり、
牙の芯に近い部分ほどきめ細やかで色が白くなります。

 

素材が手に入りにくくなりつつあるため、今後は更なる
値上がりが予想されます。

 

水牛の角
水牛の角は耐久性に優れる上に手に入りやすい印材です。
水牛の種類によって角の色が変わり、艶のある黒や、
柔らかな印象の白系色、もしくは色の入り混じった
マーブル模様の3タイプがあります。

 

角の芯を使ったものはひときわ高品質なことで有名ですが、
保管場所によっては乾燥によるひび割れの恐れがあります。

 

【珍しい印材】

 

動物系その他
マンモスの牙、カバの牙、マッコウクジラの歯、
シャコガイなどの珍しい動物の素材を使った印鑑もあります。

 

虹珊瑚
宝石珊瑚の一つで、深海松(しんかいまつ)とも呼ばれています。
深緑を基調とした木肌のような表面が磨き上げられると
視点によって虹色の輝きを放ちます。

 

アヴァロンシェル
貝類の一種を加工したもので、独特の光彩を放ち
幻想的な美しさをたたえます。

●赤珊瑚の印鑑

 

珊瑚は3月の誕生石ということもあり、贈り物として女性にとくに喜ばれます。
印鑑の素材にも適しており、象牙に次ぐ高級印材として
昔から珍重されてきました。

 

赤珊瑚の硬さは人の歯と同じくらいなので、
手荒な扱いを避ければ日々の使用に支障はないと思われます。

 

しかし、人の汗に弱いため使用後は
柔らかい布で優しく拭うなどの簡単な手入れをするように心掛けると、
赤珊瑚の輝きをより一層長持ちさせることができます。

 

●現在の赤珊瑚の人気

 

赤珊瑚のアクセサリーは素材の希少性と加工技術の難しさから
以前から高価格で取引されてきました。

 

昨今でも採取量の規制やアジア方面での需要の拡大から
新品の赤珊瑚はもちろん、ヴィンテージ物は更に価値が上がり続けています。

 

日本や中国のほかにヨーロッパでも赤珊瑚のジュエリーが人気だったこともあり
細工の見事なものや大きな赤珊瑚を使った高品質の宝飾品が多く作られています。

 

しかし、赤珊瑚のデリケートな性質上、現在もその価値を
保っているものはごく僅かです。

 

もし箪笥の中で眠ったままの赤珊瑚をお持ちでしたら
保存状態を見直すなどして大切に扱うことをおすすめします。

●赤珊瑚の鑑定は専門の買取業者へ

 

需要が急上昇している現在、赤珊瑚の売却を考えている方には
今が最大の売り時と言っても過言ではありません。

 

赤珊瑚自体の査定基準は 色・大きさ・付属品 の3点です。
色の基準は査定した時期の流行りに左右されるので、
赤珊瑚の購入した当時以上の評価額で買取してもらえた事例も沢山あります。

 

現在の一番人気は「血赤珊瑚」や「オックスブラッド」と呼ばれる濃い赤色のもの。
ワインレッドや真紅色のような赤味が強いほど価値があがります。

 

赤珊瑚の色や形のほかにケースや保証書、産地証明書などが付属されていれば、
買取価格は大きく変わります。
日本産、とくに高知県産の赤珊瑚は一段と高く評価されますので、
赤珊瑚をご自宅で見つけた際は、ぜひ産地をご確認ください。

 

さくら鑑定では宝石珊瑚の買取に力を入れており、
とくに赤珊瑚の査定には高評価をいただいております。

 

宅配サービスを利用して全国各地からご依頼いただいた
宝石珊瑚を専門知識の豊富なスタッフが鑑定し、
適切な評価額をもって買い取らせていただきます。

 

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